医師紹介
院長:中川 智仁
経歴
- 2014年3月
福岡歯科大学 卒業 - 2014年4月
九州歯科大学 口腔インプラント科 臨床研修医 - 2015年4月
同大学 口腔再建リハビリテーション学分野 大学院 - 2019年4月
医療法人福和会 分院長として勤務
所属学会
- 日本口腔インプラント学会
- 日本補綴歯科学会
- 日本歯周病学会
- 日本臨床歯周病学会
- ITI SC北九州
資格
- 博士(歯学)
- JSOI口腔インプラント専門医
- 臨床研修指導歯科医
- ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト
- ITI member
副院長:中川 史子
経歴
- 2012年3月
九州歯科大学 卒業 - 2012年4月
同大学 口腔インプラント科 臨床研修医 - 2013年4月
同大学 口腔再建リハビリテーション学分野 大学院 - 2017年4月
同大学 附属病院 病院医員として勤務
所属学会
- 日本口腔インプラント学会
- 日本補綴歯科学会
資格
- 博士(歯学)
- JSOI口腔インプラント専門医
- 臨床研修指導歯科医
ドクターインタビュー
クリニックの特徴について教えてください。
当院では、子どもから大人まで、いつまでも通えるかかりつけ歯科医を目指して、幅広い治療に取り組んでいます。
大学院生の頃から、将来の開業を見据えて、子どもから高齢者までどんな治療にも対応できるよう包括的な診断力と治療技術を身につけてきました。
この地域はご高齢の方も多くいらっしゃるので、義歯やインプラント治療など、失った歯を補っていくための治療も安心して受けていただけるように対応したいと考えています。
私も副院長も、インプラントを専門に学び、その過程で歯を残すための技術や、義歯に関する知識も広く学んできたので、最後までよく噛めるための治療について、貢献できることは多いかと思います。
歯科医師を目指したきっかけは?
【院長】
実は、元々は歯科医師を目指そうとは思っていませんでした。
幼少期も勉強ばかりをしていたわけではなく、どちらかというと外で遊ぶことの方が好きな子どもでした。
親が歯科医師だったこともあってか、高校生の頃には自然と歯科医師を志し、福岡歯科大学へと進学しました。
八幡東区は院長の地元だそうですね。
【院長】
私は地元が八幡東区であり、小さな頃から慣れ親しみ、お世話になったこの地で開業することを夢見ていました。
お世話になった方や、地域で活躍されてきた方、これからを担っていく若い世代の方々の健康を、歯科医療を通じて守っていけたらと考えています。
副院長は、元々歯科技工士をしていたとお聞きしました。
【副院長】
私も親が歯科医師をしていたこともあり、幼少期から父が技工作業をするところを見ては、「私もやってみたい」という気持ちを抱いていました。
でも最初から歯科医師を目指していたのではなく、初めは歯科技工士になるために勉強し、歯科技工士の資格を取得しました。
実際に技工士の資格を取得してみて、患者さんと直接関わりながら治療を行える歯科医師の仕事に興味を持ち、そこから九州歯科大学に進学しました。
みんなよりは回り道をしたこともあって、「早く一人前にならなきゃ」という意識は強かったと思います。
そのため、学生の頃は歯科助手のアルバイトをして、少しでも歯科の世界を学ぼうと必死でした。
お二人とも、口腔インプラント科に進まれた理由は?
【院長】
元々はインプラントよりも、歯周病の治療に興味がありました。
実際に開業を見据えて治療を行っていくためには、噛み合わせなども含めたお口全体を包括的に治療できる歯科医師になりたいと考えました。
口腔インプラント科では、義歯を含む、全体のお口の機能を考えながら治療プランを組み立てることを学べる上に、興味のあった歯周病治療の一つである歯周外科にも携われることから、選択しました。
実際に学んでみて、精度の高い治療計画と外科手技を含む、細かな治療技術を身につけることができました。
【副院長】
私も院長と同じく、お口全体のことを考えた幅広い知識を学びたいと考えていましたが、一番は、インプラントを学ぶ必要性を強く感じていたことがきっかけです。
その当時、インプラント治療は比較的新しい治療分野であり、まだ十分に確立されていませんでした。
そのため学生のうちに学ぶことのできる知識も薄く、「これはしっかりと学んでおかないと、後で取り返しがつかなくなるんじゃないか」という危機感を抱いたことから、インプラント科への進学を決意しました。
そうした経緯で口腔インプラント科に進学すると、院長との出会いがありました。
「やんちゃそうだな」というのが第一印象でしたね(笑) まさか将来一緒に仕事をすることになるとは、不思議なご縁ですね。
どのような患者さんにインプラント治療が勧められますか?
【院長】
歯を失うことになってしまった時、失った歯の代わりにしっかりと噛める機能を回復したい方や、残された健康な歯にできるだけ負担をかけずに治療したい方に向けて治療の提案を行っています。
ただし、失った歯を補うための治療法には義歯やブリッジなどもあるため、インプラントを積極的に勧めるというよりも、患者さんのお口の中を総合的に判断した上で治療の選択肢の一つとして提案するようにしています。
私も副院長も、大学病院での経験も含め、難症例を含む数々の症例を経験してきています。
他の歯科医院で抜歯が必要だと言われたけれど、歯を失いたくないと悩んでいる方、幅広い治療の選択肢を提案してほしい方などは、セカンドオピニオンとして当院までご相談いただくこともできます。
専門性の高いインプラントの治療を希望される方など、治療について悩まれている方もご相談にきていただければと思います。
副院長は義歯の設計にもこだわっているそうですね。
【副院長】
義歯は患者さんの体の一部となり、「食べる」「話す」など、生活においても大きな役割を果たします。
特に義歯を作るのが初めての方など、「入れ歯を作ってみたものの、実際に装着できずに使えない」ということにならないように、患者さんの要望や、お口の中の特性を見極めながら綿密な設計を行うようにしています。
そのため、義歯を作成する前のヒアリングでは、「どのような形態だと使いやすいのか」、「入れ歯だと気づかれないような見た目にしたいなどの不安や要望はあるか」など、気になる点をしっかり確認しながら、実際に患者さんが使える入れ歯について一緒に考えていきます。
患者さんのライフスタイルや性格なども考えた上で、こちらからさまざまな選択肢を提案することもあります。
そうして一緒に考え、できあがったものに対しても「ここに指を引っ掛けると外しやすいですよ」など、具体的なアドバイスも行いながら、義歯が患者さんの体の一部となり、生活の質を向上させるようにサポートをします。
クリニック開院に際して、特に力を入れたところは?
【院長】
患者さんにお口の状況や治療内容を十分に共有しながら、一緒に治療に取り組んでいきたいと考えていることから、十分なカウンセリングのための時間を確保することと、そのための説明ツールに力を入れています。
お口の中は、暗くて狭く、さらに治療中の部位をご自身で見ていただくことは難しいことです。
そこで、治療中の様子を写真や動画として記録に残しながら、大きなモニターに移して一緒に確認ができるようにしています。
当院では、歯科用のマイクロスコープも設置していることから、細かい部分の治療経過についても見ながら説明をすることが可能です。
マイクロスコープの手技については、私も副院長も大学病院時代から身につけてきたので、説明や治療など、さまざまな場面で活用しながら、患者さんに納得いただきながら治療を進めていけるようにしています。
訪問歯科診療にも力を入れているそうですね。
【院長】
はい。
当院は、子どもから高齢者まで通い続けられる歯科医院を目指しており、その過程で障害や年齢により通院が困難になった方に対しても、治療が提供できるように訪問診療を行っています。
私も副院長も、かれこれ10年近くは訪問診療に携わってきていることから、通院が難しい方に向けたお口のメンテナンスや治療など、歯科通院ができなくても治療を受けていただける仕組みを作っています。
また、お口の機能低下の検査や、機能訓練などにも積極的に取り組んでいます。
身体が不自由で通院が難しいご家族がいらっしゃる方や、施設に入居中の家族に治療を受けてほしい方など、柔軟な対応をさせていただきますので、ぜひご相談いただければと思います。
ご家族揃っての通院がおすすめだと聞きましたが、その理由は?
【副院長】
特にお子さんについては、親御さんも同じ歯科医院に通っていることで、安心感が得られ、恐怖心を抑えながら治療やメンテナンスを受けていただけるという観点からです。
他には、お子さん、働き世代の親御さん、高齢の方と、それぞれの年代での注意点などは異なっていて、それらを家族みんなで共有しながら理解することで、お口の健康についての意識が向上し、普段の生活の中でも他の家族が抱える悩みに配慮していけるようになります。
お子さんの仕上げ磨きも、ご家族で一緒に通院を続けることで、以前よりも協力的になってくれたなどの声も聞きます。
私自身も2人の子どもを抱える母親であり、妊娠中のアドバイスや、授乳期間中に生活サイクルが乱れてしまった場合のアドバイスなど、実際に経験してきたからこそ分かるお母さん方の悩みに共感しながら治療を行っています。
むし歯や歯周病、そしてお口の機能低下を予防するためには、定期的なメンテナンスが必須です。
家族みんなで「3ヶ月たったからそろそろ歯医者さん行こうか」と美容院に通うような気軽さで、通い続けることのできる歯科医院でありたいと思っています。
予防歯科にも積極的に取り組んでいると聞きました。
【院長】
「予防歯科」とは、一般にむし歯や歯周病の予防を指す言葉です。
ただ、私たちが予防すべきことは、それだけではないと考えています。
例えば、お口の機能低下を予防することも大切なことです。
具体的には、お子さんで舌を動かすための筋力低下があると、舌で下の前歯を押して歯並びに悪影響を及ぼしたり、高齢者の方で飲み込みに関する筋力低下があると、むせや誤嚥が増えたりするなどの悪影響が生じます。
それらを防ぐためには、まずはお口の機能低下があるかどうかを必要な機器や検査項目により確認し、それぞれに合った治療プランを提案していくことが大切です。
これらの検査や治療については、歯科医院への通院が困難な方でも、訪問歯科診療で受けていただくことができます。
生涯を通して、自分の歯で美味しくご飯を食べられるために、予防について知っていただき、一緒に取り組んで行けたらと思っています。