歯を失ったとき、インプラント・ブリッジ・入れ歯という3つの選択肢があります。
費用や治療期間を比べると、インプラントは時間もコストもかかる選択肢です。
それでも「インプラントを選んでよかった」と感じる方が多いのには、他の治療法では代替しにくいメリットが複数あるからです。
この記事では、インプラントのメリットをブリッジ・入れ歯との比較を交えながら解説します。
インプラントとはどんな治療か
インプラントとは、失った歯の根の代わりにチタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。
チタンは骨と結合する性質(オッセオインテグレーション)を持っており、数か月かけて顎の骨にしっかり固定されます。
この骨との結合が、インプラントの機能性・安定性の土台になっています。
ブリッジは両隣の歯を削って土台にし、橋渡しのように人工歯を固定する方法です。
入れ歯は取り外し式の義歯で、残っている歯や歯茎に固定します。
どちらも外科手術が不要で治療期間が短く、保険適用も可能ですが、インプラントとは根本的に仕組みが異なります。
インプラントの主なメリット
インプラントのメリットは「機能面」「周囲の歯・骨への影響」「審美性・利便性」という視点から整理できます。
それぞれを他の治療法との違いと合わせて見ていきます。
天然歯に近い噛む力を取り戻せる
インプラントの噛む力は天然歯の約90%まで回復するとされています。
入れ歯の咀嚼効率は天然歯の約20〜40%程度、ブリッジは約60%程度と言われており、インプラントが最も天然歯に近い噛み心地を実現できます。
入れ歯では硬いものが食べられない・食事中にズレて痛いという不満が生じやすいですが、インプラントは顎の骨に固定されているためこうした問題が起きにくく、食事の幅が広がります。
隣の健康な歯を削らず守れる
ブリッジ治療では、失った歯の両隣を全周削って土台にします。
健康な歯を大きく削ることで神経を失うリスクが生じ、その歯の寿命を縮める可能性があります。
部分入れ歯も隣の歯に金属のバネをかけるため負担がかかります。
インプラントは顎の骨に直接固定するため、隣の歯をまったく傷つけません。
残っている歯を守りたいという理由でインプラントを選ぶ方が多いのはこのためです。
顎の骨の痩せを抑えられる
歯を失うと、歯根から顎の骨に伝わっていた噛む刺激がなくなり、骨が徐々に吸収・萎縮していきます。
骨が痩せると入れ歯が合わなくなったり、顔の輪郭が変わったりする変化が生じることがあります。
インプラントは顎の骨に固定されており、噛むたびに骨へ刺激を伝えるため、骨の吸収を抑える効果が期待できます。
入れ歯では粘膜の上に乗るだけで骨への刺激が伝わりにくく、長期的に骨の萎縮が進みやすいとされています。
見た目の自然さとケアのしやすさ
インプラントは歯の根から再現するため、歯茎から生えているように見える自然な仕上がりになります。
セラミックの人工歯を選択すれば周囲の歯に合わせた色・形が実現でき、口を開けても義歯とほぼわかりません。
入れ歯では金属のバネが見えることがあります。
ケアの面でも、インプラントは固定式のため取り外し洗浄が不要で、天然歯と同じように歯ブラシ・歯間ブラシで管理できます。
インプラントが向いているケースと注意点
インプラントが特に有効なのは、1〜2本の歯を失ったケース・両隣の歯が健康なケース・顎の骨の量が十分なケースです。
一方、糖尿病・骨粗しょう症などの全身疾患がある場合や、服薬内容によっては手術が適さないことがあります。
顎の骨が不足している場合でも、骨造成を行うことでインプラントが可能になるケースがあります。
適用可否は口腔内の検査と全身状態の確認に基づいて判断されるため、まず相談を受けることが出発点になります。
インプラントのメリットを長く活かすために
インプラントは適切なメンテナンスを続けることで長期間にわたって機能を維持できます。
ただし定期的なメンテナンスを怠ったり、歯周病のリスクを放置したりすることで寿命が短くなることもあります。
治療後も歯科医院との継続的な関係が、インプラントの機能を守る上で欠かせません。
北九州市八幡東区の仁歯科はるのまちでは、院長・副院長ともに口腔インプラント学会専門医の資格を持ち、精密な検査に基づいたインプラント治療をご提案しています。
インプラントのメリットや適用についてお気軽にご相談ください。